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保存車両図鑑

小坂鉄道などで活躍した主な車両

キ115ラッセル車
キ115ラッセル車
 キ100形ラッセル車は、昭和初期から30年代初頭にかけて製造された国鉄初の単線用鋼製ラッセル除雪車です。車両本体には動力がなく、機関車に後押しされて走行します。
 車両の前頭がラッセル部で、車両前側が操縦室、後側が機械室となっています。機械室の左右側面には大型の除雪翼(ウィング)を持ち、これを左右に開くことでラッセル部がかき分けた雪を線路脇に押し退けることができます。この除雪翼やラッセル部下にあるフランジャを動作させるのは空気シリンダとなっており、機械室屋根には機関車から送られてくる圧縮空気を溜めておくエアタンクを6基備えています。
 小坂鉄道のキ115は、昭和10年(1935)に鉄道省浜松工場で製造されたラッセル車を、昭和44年(1969)に新潟県の国鉄新津工場から譲り受けたもので、オリジナルの黒色から塗り替えられたエメラルドグリーンの塗色を特徴としています。
 国鉄時代の車号キ134を、越後から来た由来を忘れないよう100番台のイチ・ゴ(エチゴの訛り)としてキ115としたというエピーソードとともに、小坂鉄道レールパークに動態保存されています。
 
(構造の概要)
1.重  量 31.1t
2.最大寸法 長11,390㎜×幅2,621㎜×高4,015㎜
3.製造所名 鉄道省浜松工場
4.製造月日 昭和10年
5.形  式 キ100形【ラッセル車の記号「キ」は雪かき車の「き」を表す記号】
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