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保存車両図鑑

小坂鉄道などで活躍した主な車両

ハ1貴賓客車
ハ1貴賓客車
 この客車は、大正5年(1916)にニ・三等客車として造られたものを改造し、貴賓客車として使用されたものです。大正10年(1921)8月4日に秩父宮、高松宮両殿下が小坂鉱山をご見学になった際には、この客車が使用されました。オープンデッキの木造客車で、側面には、同和鉱業株式会社の前身である藤田組の鉄道を表す社紋が取り付けられています。
その後、歴代社長、来賓等の小坂鉱山視察のたびに使用されましたが、昭和37年(1962)の軌間拡幅とともにその使命を終えました。
 その後、小坂駅前に保存されていましたが、昭和60年(1985)に小坂町に寄贈されて町立総合博物館郷土館で保存展示され、平成11年(1999)3月には、11号蒸気機関車とともに県有形文化財に指定されました。
 平成26年(2014)3月、同年6月の小坂鉄道レールパーク・グランドオープンに合わせて再び旧小坂駅に帰り、大正・昭和の鉱山全盛期の証人として、ここに永久保存されています。
 
(構造の概要)
1.定  員 32人(二等座席12人・三等座席20人)
2.重  量 7.62t
3.最大寸法 長9,614㎜×幅2,083㎜×高3,264㎜
4.製造所名 日本車輌製造株式会社
5.製造月日 大正5年2月
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